[ニューデリー 21日 ロイター] - インドは、新型コロナウイルスワクチンの追加接種(ブースター接種)の対象を全成人に拡大することを検討している。2人の関係筋が21日明らかにした。一部諸国の感染増加と、ブースターなしの海外渡航で一部のインド人に困難が生じているためという。
現在の対象は最前線で働く医療従事者などと60歳以上で、政府運営のセンターで無償接種または民間病院で有償接種が受けられる。
関係筋の1人は、政府がこのほかの成人にも無償で接種を行うか検討中と明かした。
保健省報道官は「まだ何の決定も下されていない」と述べた。
セラム・インスティチュート・オブ・インディア(SII)は21日、ワクチン生産は昨年12月に中断したが、2億回分の在庫があると説明した。これまでに19億回分を生産したという。インドでは、同社が製造するアストラゼネカワクチンのライセンス版「コビシールド」が接種プログラムの中心となっている。
SIIのアダル・プーナワラ最高経営責任者(CEO)は、CNBC─TV18に対し、ブースターその他で需要が戻れば生産を再開すると述べた。