[25日 ロイター] - 女子テニス協会(WTA)は、女子テニスのダブルス元世界ランク1位の彭帥さん(中国)に関する問題を巡る中国との膠着状態解決を目指しているものの、年内は同国で大会を開催しないという。
彭さんは昨年11月、中国の張高麗元副首相から性的暴行を受けたと交流サイト(SNS)に投稿。その投稿は後に削除され、彭さんは3週間にわたり消息不明となった。WTAはその翌月、中国での全ての大会の開催を延期する判断を下した。
彭さんは2月、北京冬季五輪に姿を現し、性的暴行について告発したことを否定。自身がSNSへの投稿を削除したと主張した。
WTAのスティーブ・サイモン最高経営責任者(CEO)はザ・テニス・ポッドキャストに対し、「この件を解決したいという思いは変わっていない」とコメント。「彭さん、中国政府、そしてわれわれが納得できる解決策を見いだしたい」とした。
さらに「われわれは中国から立ち去ろうとしているわけではない。現在は活動を中断している。解決に至るまでそれを続ける」とし、「毅然とした態度で取り組み、それまでの期間での進展を示す解決に至った上で、2023年は再び中国で大会を開催したい」と話した。