モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル（MSCI）が今年6月、中国A株をMSCIエマージング指数に組み入れると予測されている。 市場関係者は、滬港通（上海と香港の相互乗り入れ制度）の導入に伴い、A株式市場がより開放的な市場になっていると評価した。
また、年内の深港通導入予定に伴い。
MSCIエマージング指数へのA株組み入れ条件が整っていると指摘した。
新興市場投資の第一人者といわれているマーク・モビアス氏は、A株がMSCIエマージング指数に組み入れられるなら、4000億米ドルの資金流入をもたらすとの見方を示した。
MSCI指数と連動しているファンドの資金は約1兆7000億米ドルになるという背景があるためだ。
また、適格海外機関投資家（QFII）と違って滬港通と導入予定の深港通を通じての投資はロックアップ期間が設定されていないなめ、柔軟性が高いと評価されている。
QFIIはいずれ滬港通と深港通に取って代われるとも予測されている。
さらに、多くのハイテク企業や有望株が深セン証券取引所に上場しているため、深港通が導入されてからのA株の流動性が一段と改善するとも期待されている。