19日の日本株市場は、堅調な展開が見込まれよう。
18日の米国市場はまちまちながら、NYダウは36ドル高と小幅に上昇。
注目されていた米連邦公開市場員会(FOMC)では、大方の予想通り、FF金利の誘導目標を25ベーシスポイント引き下げることを決定した。
連銀高官の間で利下げへの意見が分かれたことが明らかとなり、年内の追加利下げを想定していないとの見方から不安定な展開だったが、市場の反応が限定的だったともみられ、一先ずイベント通過に伴うアク抜けが意識される。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比110円高の21910円。
円相場は1ドル108円40銭台で推移している。
米国の年内の追加利下げへの見方が後退する格好だが、言い換えれば、貿易摩擦や世界経済の減速は警戒されるものの、現在の米国経済はそれ程悪くないといったところであろう。
世界的な金利低下の連鎖といったバイアスが和らぐことで、市場も落ち着きを取り戻してくることが期待される。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買いが先行すると考えられ、日経平均は22000円を回復し、その後はこう着ながらも22000円を固める相場展開に期待したいところである。
昨日の日経平均は反落とはなったが、日中は22000円を挟んでの狭いレンジ取引であり、日経平均の値動きとしては底堅さが意識されていた。
外部要因から楽観視はできないとはいえ、これまでの弱気なセンチメントによって日経平均が足元でリバウンドをみせているものの、ポジションはロングには大きく傾いていないと考えられる。
海外勢の買い越し基調も表れてきている状況でもあり、バリュー株への見直しも意識されやすいところであろう。
一方で個人主体の中小型株物色は資金の逃げ足が速く、物色対象も日替わりといったところである。
本日はIPOが2社あることもあり、より需給面での不安が銘柄として資金が集中しやすいところであろう。