ドル/円
正午現在 88.67/72 1.4646/53 129.87/00
午前9時現在 88.65/70 1.4654/59 129.98/07
NY17時現在 88.57/59 1.4656/59 129.88/00
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[東京 15日 ロイター]正午のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時時点に比
べ若干ドル高の88円後半。商業決済が集中する5、10日に当たるこの日はドルが底堅
さを維持する一方で、豪中銀(RBA)の議事録を受けて利上げ観測に一服感が出た豪ド
ルが売られる展開となった。市場では16日に米連邦市場委員会(FOMC)声明を控え、
様子見姿勢が広がっている。
午前の取引で、ドルは88.59―88.78円の狭いレンジ内に収まったが、株安を
背景にクロス円は全般的に上値が重く、ユーロ/円は129円台後半での軟調な展開をみ
せた。
<リスクオン(ドル売り)に変調>
為替市場はFOMC声明を受けた株価や米金利の反応を注視している。
「今回も超低金利を相当の期間(extended period)に渡って維持するという箇所が取
り払われることはないだろう」と三菱UFJ証券の為替課長・塩入稔氏は述べたうえで、
「ただ、米雇用統計や小売売上高が堅調だったわりには、株価上昇が限定的で米長期金利
が上昇する環境では、累積している対ユーロや豪ドルでのドル売りポジションがさらに巻
き戻される可能性が高いのではないか」と指摘した。
リスクオンの急先鋒となっていた豪ドルにも変化が見られる。
豪中銀(RBA)の12月理事会議事録と同時に発表された第3・四半期の豪住宅着工
件数が予想を上回る9.4%の伸びを示したことで、為替市場では一時的にリスクオン・
ムードが復活、豪ドル買いに傾いたものの、「RBAの議事録で、豪利上げ観測に対する
一服感が広がり、豪ドルの上値を抑えた」(都銀)という。
RBAは12月の理事会議事録で「(12月の)利上げにより、将来の理事会での柔軟
性が高まった」とした。
市場では「2月に追加利上げが確実視されていたが、景気指標次第では利上げの休止も
ありうることを示唆する内容で、(議事録の)トーンもこれまでよりニュートラル」(外
銀)との声も聞かれ、豪ドルは0.91ドル後半の水準から0.9132米ドル付近まで
下落。豪ドル/円は午前9時の81.20/25円から80.98円付近まで下落した。
ロイターが11日にエコノミスト18人を対象に実施した調査では、来年2月の理事会
で主要政策金利が25ベーシスポイント引き上げられて4.0%になるとの回答が16人
で、据え置き予想は2人にとどまっていたが、12月の議事録を受け利上げ予想が後退す
る可能性がでてきた。
リスク選好の広がりに呼応して積み上がったドル売りポジションとの関連で、市場では
米独の長期金利差の拡大に注目する見方がある。
米10年物国債利回り
方、ドイツ国債(ブンズ)の利回り
いる。現時点での米独長期金利差は34.8ベーシスポイント(bp)付近だが、8日に
ブンズの利回りが3.11%台まで低下した際の米独金利差は27.6bpだった。
「米独金利差拡大は(ドル買い)ポジションの巻き戻しのきっかけになりうる」(都銀)
という。
(ロイター 森佳子記者)
(yoshiko.mori@thomsonreuters.com;03-6441-1877;ロイターメッセージング
:yoshiko.mori.reuters.com@reuters.net)
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