[17日 ロイター] - 米ネットワーク機器大手シスコシステムズが17日に発表した第1・四半期(8─10月)の売上高見通しは予想を上回った。中国の新型コロナウイルス感染拡大が収束したことで供給網に対する圧力が緩和されたことが背景。時間外取引で株価は5%上昇した。
シスコは第1・四半期の売上高が2─4%増加するとの見通しを示した。リフィニティブのデータによると、アナリストは横ばいを予想。通年の売上高は4─6%増と予想されている。
チャック・ロビンス最高経営責任者(CEO)は決算発表後の電話会議で「上海のコロナ対策の閉鎖で4月は厳しい状況だったが、第4・四半期後半には供給不足がやや緩和し始め、第1・四半期に入ってもその状況が続いている」と説明した。
ただ、短期的にはコスト高が続くとの見通しを示した。
コスト高の影響は第1・四半期の利益見通しにも反映されている。調整後の1株当たり利益は0.82─0.84ドルになると予想しており、予想中央値は市場予想(0.84ドル)を下回る。
第4・四半期(5─7月)決算は、売上高が131億ドルと、リフィニティブがまとめたアナリスト予想の127億3000万ドルを上回った。
純利益は28億ドル(1株当たり0.68ドル)と、前年同期の30億ドル(同0.71ドル)から減少した。調整後の1株当たり利益は0.83ドルで、アナリスト予想を0.01ドル上回った。