中国南西部の最奥地、雲南省シーサンパンナ・タイ族自治州とその周辺は、現在のタイやラオスで暮らす人々の故郷だ。6~7世紀当時、まだ黄河流域にあった彼らは漢族の膨張により西に南への本格的な移動を余儀なくされ、やがて山間部の当地にたどり着く。ここからさらにメコン川を下ったのがラオ族、チャオプラヤー川に転じたのがタイ族とされる。いまなお変わらぬ伝統を守り続けている彼らの故郷を、4月半ばに訪ねた。
中国南西部の最奥地、雲南省シーサンパンナ・タイ族自治州とその周辺は、現在のタイやラオスで暮らす人々の故郷だ。6~7世紀当時、まだ黄河流域にあった彼らは漢族の膨張により西に南への本格的な移動を余儀なくされ、やがて山間部の当地にたどり着く。ここからさらにメコン川を下ったのがラオ族、チャオプラヤー川に転じたのがタイ族とされる。いまなお変わらぬ伝統を守り続けている彼らの故郷を、4月半ばに訪ねた。