■要約
ジェネレーションパス (T:3195)は、ネット通販サイト「リコメン堂」を運営するマーケティング支援サービス企業である。
小売業の業種に分類されているが、同社の基本的なビジネスモデルは、商材メーカーに寄り添って、独自のWebマーケティング手法(以下「EPO」:EC Platform Optimization 最適化分析システム)を活用して拡販支援サービスを行うものである。
事業セグメントとしては、1)「ECマーケティング事業」(「リコメン堂」及び大手ECモールへの出店による商材の販売)、2)「商品企画関連事業」(EC市場へ出品する商材の企画支援)、3)「アクトグループ事業」(寝具・ インテリア製品の企画製造販売)、4)その他(システム受託開発やアレルゲン検査など)の4事業領域。
同社は、2018年6月13日に2018年10月期第2四半期の連結決算業績を発表した。
売上高4,316百万円(前年同期比10.8%増)、営業損失12百万円(同119.6%減)、経常損失12百万円(同116.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純損失14百万円(同129.2%減)であった。
会社年間計画に対する達成率では、売上高は43.2%、営業利益は損失であった。
同社の属するEC市場においては、宅配料金の値上げや宅配総量の規制等の不安もあるなか、国内外ともに個人消費者の購買状況は引き続き上昇傾向にあり、業績は基本的に拡大基調である。
2018年10月期第2四半期において増収ながらも営業損失となった要因は、物流コストの増加や商品企画関連事業における生産者側調整など外的要因によるものと、事業拡大を狙ってM&Aや採用強化による人件費増などの内的要因と両面があるが、事業拡大のための先行投資費用なども含まれるようである。
そのため、2018年10月期第2四半期の損益悪化は基本的には一時的なもので、EC事業の長期的な増収増益の傾向に変わりはないとしている。
2018年10月期の通期業績見通しは年初計画どおりで、売上高10,000百万円(前期比31.0%増)、営業利益150百万円(同 852.6%増)、経常利益150百万円(同352.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益80百万円(前期は5百万円の損失)である。
2018年10月期第2四半期の損失計上要因は基本的に一時的なものである。
パートナー企業数・取扱商品数をはじめとする重要指標については順調に伸びており、同社は更なる飛躍のために積極的にM&Aを含む事業投資によって事業拡大し、2018年10月期通期計画値の達成を図る。
■Key Points
・2018年10月期第2四半期は増収だが損失計上も、損失要因は一時的
・EC事業は長期的に増収増益傾向、競争激化は同社の追い風に
・積極的なM&Aを含めた成長投資と人材確保により、今後の急成長期待
(執筆:フィスコ客員アナリスト 山田 秀樹)
ジェネレーションパス (T:3195)は、ネット通販サイト「リコメン堂」を運営するマーケティング支援サービス企業である。
小売業の業種に分類されているが、同社の基本的なビジネスモデルは、商材メーカーに寄り添って、独自のWebマーケティング手法(以下「EPO」:EC Platform Optimization 最適化分析システム)を活用して拡販支援サービスを行うものである。
事業セグメントとしては、1)「ECマーケティング事業」(「リコメン堂」及び大手ECモールへの出店による商材の販売)、2)「商品企画関連事業」(EC市場へ出品する商材の企画支援)、3)「アクトグループ事業」(寝具・ インテリア製品の企画製造販売)、4)その他(システム受託開発やアレルゲン検査など)の4事業領域。
同社は、2018年6月13日に2018年10月期第2四半期の連結決算業績を発表した。
売上高4,316百万円(前年同期比10.8%増)、営業損失12百万円(同119.6%減)、経常損失12百万円(同116.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純損失14百万円(同129.2%減)であった。
会社年間計画に対する達成率では、売上高は43.2%、営業利益は損失であった。
同社の属するEC市場においては、宅配料金の値上げや宅配総量の規制等の不安もあるなか、国内外ともに個人消費者の購買状況は引き続き上昇傾向にあり、業績は基本的に拡大基調である。
2018年10月期第2四半期において増収ながらも営業損失となった要因は、物流コストの増加や商品企画関連事業における生産者側調整など外的要因によるものと、事業拡大を狙ってM&Aや採用強化による人件費増などの内的要因と両面があるが、事業拡大のための先行投資費用なども含まれるようである。
そのため、2018年10月期第2四半期の損益悪化は基本的には一時的なもので、EC事業の長期的な増収増益の傾向に変わりはないとしている。
2018年10月期の通期業績見通しは年初計画どおりで、売上高10,000百万円(前期比31.0%増)、営業利益150百万円(同 852.6%増)、経常利益150百万円(同352.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益80百万円(前期は5百万円の損失)である。
2018年10月期第2四半期の損失計上要因は基本的に一時的なものである。
パートナー企業数・取扱商品数をはじめとする重要指標については順調に伸びており、同社は更なる飛躍のために積極的にM&Aを含む事業投資によって事業拡大し、2018年10月期通期計画値の達成を図る。
■Key Points
・2018年10月期第2四半期は増収だが損失計上も、損失要因は一時的
・EC事業は長期的に増収増益傾向、競争激化は同社の追い風に
・積極的なM&Aを含めた成長投資と人材確保により、今後の急成長期待
(執筆:フィスコ客員アナリスト 山田 秀樹)