[アムステルダム 27日 ロイター] - オランダ・データ保護機関(DPA)は27日、米マイクロソフト (O:MSFT)が基本ソフト(OS)ウィンドウズの「ホーム」および「プロ」の利用者から遠隔操作でデータを収集し、プライバシー保護規則に違反している可能性があると発表した。
マイクロソフトは昨年DPAの要請でプライバシー保護措置に変更を加えており、DPAが変更部分について試験する中でデータ収集の慣習を発見した。
DPAは「マイクロソフトは合意事項を順守している」とした上で、試験ではデータ収集の慣習も明らかになり、「依然としてプライバシー規則に違反している可能性がある」と説明した。
DPAはマイクロソフトが欧州拠点を置くアイルランドの当局に試験結果を通知したと説明。アイルランド・データ保護委員会(DPC)はDPAから情報を先月受け取っていたことを確認し、近くこの問題についてマイクロソフトに詳しい情報を求める方針を示した。
同社は顧客のプライバシー保護に責任を持っているとし、保護ツールを「さらに向上させる機会を歓迎する」と表明した。