[上海 9日 ロイター] - 米アップル (O:AAPL)と製造委託先である台湾のフォックスコン・テクノロジー (TW:2354)は9日、人員管理に不備があるとする非営利監視団体による指摘に反論した。ただ臨時従業員を過剰に雇用していることは認めた。
非営利組織の中国労工観察は9日、両社による中国労働法の違反が多く見られたとする報告書を発表。これには臨時従業員が全体に占める比率を10%を超えない水準に抑えるとの規定への違反が含まれるという。
アップルは声明で、臨時従業員が全体に占める比率を調査し、「われわれの基準を超えている」と発表。フォックスコンと協力し速やかな問題解決に取り組んでいるとした。
中国労働法に違反しているかどうかには言及しなかった。
中国の人事社会保障省はロイターのコメント要請に応じていない。
アップルはまた、同社の方針に反してサプライヤーの施設でインターンが夜間に残業していたことが判明したとし、「問題を是正した」と発表した。インターンは自主的に残業していたという。
フォックスコンも臨時従業員に過度に依存していたことを認めた。「派遣労働者の雇用と、従業員の残業時間が会社の指針と一致していないことが判明した」と指摘。残業は常に自主的に行われていたと説明した。その上で「すべての問題への対処を確実にするためのプロセスを開始した」と発表した。 2019-09-09T093722Z_1_LYNXNPEF880UE_RTROPTP_1_APPLE-CHINA-LABOUR.JPG