[14日 ロイター] - シェアオフィス運営の米ウィーワークは、ソフトバンクグループ (T:9984)による経営権掌握につながる救済策よりも、JPモルガン・チェース (N:JPM)主導で進められている約50億ドルの資金調達パッケージのほうが望ましいと考えている。ブルームバーグが14日、事情に詳しい複数の関係筋の話として報じた。
ブルームバーグによると、JPモルガン主導で進めているパッケージには、少なくとも20億ドルの無担保社債(15%クーポン付)が含まれる可能性がある。ウィーワークは、民間の大株主の保有率が低下しないことを理由に資金調達パッケージの方がソフトバンクGの救済策よりも望ましいと考えているという。
ロイターは今月に入り、ウィーワークとJPモルガンが、先月ウィーワークの新規株式公開(IPO)延期が決まって以降、資金調達に向けて協議を進めていたと報道。
さらに13日には、事情に詳しい筋の話として、ソフトバンクGが、ウィーカンパニーの経営権掌握につながる出資策をまとめた、と伝えていた。[nL3N26Z159]
ソフトバンクとウィーワークは、ブルームバーグの報道についてコメントを差し控えた。JPモルガンはロイターのコメント要請に応じていない。
英紙ガーディアンは15日、ウィーワークが早ければ今週中にも、少なくとも2000人を削減する見通しと伝えた。
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