[アムステルダム 6日 ロイター] - オランダの半導体製造装置大手ASML (AS:ASML)は、最新装置の1つについて、中国向け輸出許可の期限が失効したため、現在オランダ政府に更新を申請していると表明した。
広報担当者の話では、対象となっているのは「極端紫外線(EUV)」の露光装置。「ASMLは法に従うのみであり、EUV(の露光技術)出荷には輸出許可が必要だ。われわれはそれを申請した」という。
同社のEUV露光技術は、戦略的な価値があるとみなされ、輸出許可を得ることが義務付けられている。
これに先立ち日本経済新聞は、EUV露光装置の輸出が米国からの政治的な反対で遅れていると伝えた。ただ広報担当者はこの報道が事実かどうか確認しなかった。また具体的な輸出先も明らかにしていない。アナリストは、取引相手が半導体受託生産の中国最大手、中芯国際集成電路製造(SMIC)である公算が大きいとみている。