[6日 ロイター] - 中国のインターネット検索大手、百度(バイドゥ) (O:BIDU)が発表した第3・四半期決算は、利益と売上高がともに市場予想を上回った。動画配信サービス「愛奇芸(iQIYI)」の好調な伸びが寄与した。
同社株は、米株市場引け後の時間外取引で5%上昇した。
第3・四半期の売上高は280億8000万元(40億1000万ドル)で、前年同期の282億元から小幅に減少した。リフィニティブのIBESデータによるアナリストの予想平均は274億9000万元だった。
同社帰属の純損益は、63億7000万元の赤字。前年同期は124億元の黒字だった。
特殊要因を除く1米国預託株式(ADS)当たり利益は12.61元で、市場予想の7.88元を上回った。
同社は中核の検索事業への依存軽減に向け、クラウドサービスやAI(人工知能)といった分野で事業拡大を目指しているが、これまでのところ成功しているのは、主に傘下の愛奇芸 (O:IQ)だ。
愛奇芸の売上高は7%近く増加し、74億元となった。契約件数は9月に1億0580万件に達した。
愛奇芸の株価は時間外取引で4%高。
百度の総費用は8%超増加し、257億3000万元となった。コンテンツ関連費用は4.5%増。
主力のオンラインマーケティング事業の売上高は、約9%減の204億3000万元。
同社は第4・四半期売上高について、271億─287億元になるとの見通しを示した。市場予想は275億2000万元。
同社株は今年に入って、32%超下落している。