[ワシントン 12日 ロイター] - トランプ米大統領が早ければ来週にも、アップル (O:AAPL)のティム・クック最高経営責任者(CEO)を伴い、テキサス州にあるアップル製品の生産施設を視察する見込みであることが、事情に詳しい関係者2人の話で明らかになった。
トランプ氏は国内製造業の強化を打ち出しており、国内で雇用を維持する企業の手本としてアップルを視察先に選んだ。一方、アップルは米政権に対し、中国で製造する自社製品を対中関税の適用除外にするよう要請しており、今回の視察がトランプ氏との良好な関係をアピールする機会となる見通し。
視察についてまだ公式な発表はない。アップルはコメントを控えた。ホワイトハウスの報道官は、今後の日程に関する発表は現時点ではないとした。
アップルは9月にデスクトップパソコンの上位機種「Mac Pro(マックプロ)」の新モデルを過去のモデルと同様、テキサス州オースティにある委託生産先の工場で組み立てると発表していた。これより数日前に、米通商代表部(USTR)は、アップルが要請していた15件の輸入関税適用除外措置のうち10件を承認していた。
アップルはさらに、今月に入ってトランプ政権に対し、中国で製造する腕時計型端末「アップルウオッチ」やiPhone部品を含む11品目について、対中関税の除外対象とするよう要請している。