[台北 13日 ロイター] - 台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業 (TW:2317)が発表した第3・四半期決算は23%の増益となった。最大の取引先である米アップル (O:AAPL)の業績が予想を上回ったことが背景とみられる。
第3・四半期の純利益は307億台湾ドル(10億ドル)。リフィニティブがまとめた市場予想の平均は277億5000万台湾ドルだった。前年同期の実績は248億8000万台湾ドル。
鴻海は増益となった理由を詳述していない。
アップルは先月、年末商戦がある10─12月期について好調な見通しを示しており、鴻海の業績にも期待が広がっている。[nL3N27F5PS]
ただ米中貿易戦争の長期化で、米国で販売されるiPhoneに対する関税が引き上げられる可能性もあり、先行き不透明感も強い。
鴻海は中国で大量のiPhoneを生産しており、アナリストによると、アップルからの売り上げが収入の半分近くを占める。
劉揚偉・董事長は投資家向けの会合で、「世界経済の安定化」により、コンシューマーエレクトロニクス・スマートデバイス部門が来年小幅な成長を記録するとの見通しを示した。詳細には触れなかった。同部門はスマートフォンやテレビなどを生産している。