[15日 ロイター] - 中国の電子商取引大手、京東商城(JDドットコム) (O:JD)の第3・四半期(7─9月)決算は、中核の電子商取引事業が好調で売上高がアナリスト予想を上回った。寄り前取引で株価は7%近く上昇している。
JDドットコムやアリババ・グループ (N:BABA)は、米中貿易戦争を背景とする国内電子商取引事業の成長鈍化に直面し、事業の多角化を目指している。
第3・四半期の純売上高は28.7%増の1348億元(192億7000万ドル)。リフィニティブのIBESデータによると、アナリストの予想は1286億元だった。
JDドットコムは、第4・四半期の純売上高を1630億─1680億元と予想。アナリストの予想は1635億4000万元。
シドニー・フアング最高財務責任者(CFO)は「高品質製品を毎日低価格で提供する会社として中国最大手となるという決意を反映し、引き続き顧客の伸びは堅調だった」と述べた。
同社はコンビニやスーパーマーケットといった新規事業に参入し、物流や広告の改善に向けAI(人工知能)にも投資している。
純サービス収入は47%増の160億元。純製品売上高は約27%増の1188億5000万元だった。
普通株主帰属の純利益は30億元から6億1230万元に減少した。