[香港/上海 25日 ロイター] - 中国のインターネット大手、騰訊控股(テンセント・ホールディングス) (HK:0700)は、同国の人気SF作家・劉慈欣氏の大ヒット作「三体」のオンライン漫画版を23日に中国語・英語・タイ語でリリースした。
同社が中国発のコンテンツを海外向けに複数の言語で配信したのは初めて。同社のサイト「WeComics」で読むことができる。
「三体」はSF界最高のヒューゴー賞を受賞。劉氏の「流浪地球」は映画化され人気を博した。
テンセント幹部は「『三体』のような優れた作品は世界中で愛されるだろう」と表明。米国、フランス、東南アジアを主要市場として開拓し、今後も様々なコンテンツの漫画化・アニメ化・ゲーム化を進めたいと述べた。
日本や韓国からコンテンツを購入することも検討しているという。
コンサルティング会社EntGroupによると、中国のマンガ・アニメのコンテンツ市場は2020年までに年間2160億元(300億ドル)規模に達する見通し。