[4日 ロイター] - 電子商取引大手アリババ (N:BABA)など中国企業から出資を受ける自動運転技術のオートXは、米カリフォルニア州で補助ドライバーなしの自動運転車の公道試験を行う許可を申請した。米アルファベット (O:GOOGL)の自動運転車部門ウェイモに対する最初の挑戦者となった。
許可が下りれば、オートXは、離れた場所にいる人間のオペレーターに補助された自動運転車試験を実施することができる。ドライバーなしの配達車やタクシーといった商用化事業の競争で一歩先んじることになる。
ウェイモは補助ドライバーなしの試験を行う正式免許を取得している唯一の事業者。オートXのほか約60社が、カリフォルニア州の公道で補助ドライバーが乗った形で試験を行っている。
オートXのジュエル・リー最高執行責任者(COO)はロイターに対し「3年間に及ぶこれまでの取り組みで、安全な技術を確保した」と語り、許可を申請したことを認めた。
ウェイモのほか、米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM) (N:GM)傘下のクルーズや配車サービス大手ウーバー (N:UBER)傘下の企業が自動車運転車の市場化を目指しているが、当初約束した通りには進展していない。
オートXには中国の東風汽車集団も出資。プリンストン大元教授で、3D学習、コンピュータービジョンとロボット工学の専門家であるシャオ・ジアンシャオ氏が2016年に設立した。 OLJPTEC Reuters Japan Online Report Technology News 20191205T025218+0000