[ソウル 23日 ロイター] - 韓国のKOSPI200株価指数における各構成銘柄のウエートの上限が今年30%に引き下げられることに関連し、アナリストらは、同指数に連動するファンドが最大6億8500万ドル相当のサムスン電子株を売却することになるとの試算を明らかにした。
韓国取引所の関係者は23日、主要株価指数において単一銘柄のウエートが過度に大きくなるのを防ぐ目的で2018年に提案した上限引き下げの規則について、年内に実施する方針を示した。
市場は今年前半の導入を予想している。
サムスン電子 (KS:005930)は23日の株価6万0900ウォンで計算するとKOSPI200 (KS200)に占めるウエートが33%となる。韓国取引所は、特定の株式銘柄が30%の上限を超えているか判断する際、市場価格の3カ月平均を用いるとみられている。
サムスン電子株の現在の上昇ペースや3カ月平均に基づくと、韓国取引所が次回規則の検証を行う6月の時点で同社株がKOSPI200に占めるウエートは30%を超える見通しだ。
規則が導入されれば、株価指数連動型のETF(上場投資信託)やパッシブ運用ファンドなどは、30%の上限に従い持ち株を調整する必要が出てくる。
アナリストは、サムスン電子の株価への影響は限定的との見方を示している。