[ソウル 21日 ロイター] - 韓国のサムスン電子 (KS:005930)は21日、国内で6番目となる半導体受託生産ラインの建設に着工したと発表した。浮き沈みの激しい半導体メモリー事業への依存を減らす取り組みの一環としてロジックチップを生産する。
サムスンは、半導体受託生産で世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)に対抗すべく受託生産事業を強化しており、クアルコム (O:QCOM)などからの受注を目指す。
首都ソウルから車で2時間の平沢市の工場で生産ラインを増設し、来年下期にEUV(極端紫外線)技術を活用した5ナノメートルの半導体生産の開始を目指している。
ケープ投資証券のアナリストは「サムスンは半導体受託生産市場で依然としてTSMCに後れを取っているため、その差を縮めるのが狙いだ」と分析した。
TSMCは米アリゾナ州に総工費120億ドルの半導体工場を建設する計画。[nL4N2D20WK]
サムスンは現在、韓国で5本、米国で1本、受託生産ラインが稼働している。