[2日 ロイター] - 米インテル (O:INTC)は2日、ノートパソコン向けの第11世代コアプロセッサー「Tiger Lake」を発表した。競合からのシェア奪還を目指すとともに、パソコンに自社開発のプロセッサー搭載を計画するアップル (O:AAPL)に対抗する。
ビデオ会議中の雑音を減らすため人工知能(AI)を採用するなどして性能が高まったほか、画像処理能力も向上した。
発表会では、幹部が写真編集でエヌビディア (O:NVDA)やアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD) (O:AMD)の製品よりも優れている点を強調し、ゲームをする様子を映した動画でも競合製品よりも処理速度が速いことを示した。
米デル・テクノロジーズ (N:DELL)や韓国のサムスン電子 (KS:005930)などと協力し、年末商戦期までに様々なメーカーの50機種のパソコンで採用される。
インテルは、半導体の設計と生産の両方を行う数少ないメーカーのひとつで、生産の遅れが課題となり、台湾積体電路製造(TSMC) (TW:2330)などに生産を委託するAMDなどからシェアを奪われつつある。
また、インテル製のプロセッサーを採用してきたアップルは今年6月、パソコン「Mac(マック)」に自社開発のメインプロセッサーを搭載すると発表した。自社半導体を搭載するパソコンは年内に発売する計画。