[東京 17日 ロイター] - ソニー (T:6758)は17日、次世代ゲーム機「プレイステーション(PS)5」を11月12日に4万9980円(税抜、499.99ドル)で発売すると発表した。年末商戦期に米マイクロソフトが投入するゲーム機「Xbox」の新型と同水準の価格設定となり、競争が激しくなりそうだ。
日本や米国、カナダ、韓国など7カ国で11月12日に発売する。欧州や中東、南米、アジアでは11月19日に発売する。ディスクドライブなしのモデルは3万9980円(税抜、399.99ドル)。18日から販売店で予約を開始する。
ソニー・インタラクティブエンタテインメントのジム・ライアン社長兼CEOは「PS5のゲーム体験はユーザーの想像を超えるビジュアル、感触、音など、まさに次世代のものとなるだろう」とコメントした。
競合するXboxとの比較では、ディスクドライブのあるモデルは「XboxシリーズX」の4万9980円(税抜、499ドル)と同水準の価格になった。エース経済研究所の安田秀樹シニアアナリストは「非常にXboxを意識した価格設定」と指摘する。
一方、ディスクなしのモデルは、同じくXboxのディスクのないモデル「シリーズS」の3万2980円(税抜、299ドル)に比べると高い価格設定になった。安田氏は、ターゲットとするライトユーザーに「シリーズSとの価格差を性能差として認識されるかどうかで、PS5の販売動向は大きく変わってくるだろう」とみている。XboxのシリーズSは、シリーズXに比べてディスクがないだけでなくデザインや性能が異なる。
PS5は映像出力を4Kや8Kテレビに対応するほか、高速のSSDや3Dオーディオのワイヤレスヘッドセットを採用。ゲーム中の動きや環境に合わせてコントローラーの感触が変化する仕組みなども取り入れ、ゲームへの没入感をより高めるとしている。
*内容を追加しました。