[東京 17日 ロイター] - 理化学研究所(理研)と富士通 (T:6702)は17日、スーパーコンピューター「富岳」が、世界のスパコンランキングの4部門全てにおいて2期連続で1位になったと発表した。富岳は6月に世界で初めて全部門1位になった。富岳は、人工知能(AI)などを活用して経済発展と社会的課題の解決を図る「ソサエティー5.0」の情報基盤技術として期待されている。
高性能計算技術(HPC、ハイパフォーマンス・コンピューティング)に関する国際会議「SC2020」で、スパコン性能ランキングの「TOP500」のほか、産業向けアプリケーションや人工知能での計算性能、大規模グラフ解析の性能のランキングで、いずれも1位になった。ランキングは春と秋に発表されている。
前回は富岳の一部を用いて計測したが、今回はフルスペックで計測した。理研計算科学研究センターの松岡聡センター長は「突出して世界最高性能であることを、6月のランキング時点からさらに性能を向上させる形で再び示せた」とコメントしている。
(平田紀之) OLJPTEC Reuters Japan Online Report Technology News 20201116T212247+0000