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[ボカチカ(米テキサス州) 14日 ロイター] - 米宇宙企業スペースXは14日、開発中の大型宇宙船「スターシップ」とロケット「スーパーヘビー」の3回目の無人飛行試験をほぼ最終段階まで完了したが、落下軌道に入ったスターシップが分解し、予定していたインド洋への着水は実現しなかった。
スペースXの説明によると、スターシップが超音速で大気圏に再突入した際に、二つの衛星システムを通じた地上の司令室とスターシップとの通信が同時に途絶えた。スターシップは着水予定地点に近づいていたという。
このためスターシップに搭載されている「ラプター」エンジンを宇宙空間で再点火する試みは見送られた。
ただ飛行試験における多くの目的は達成しており、スペースXの衛星打ち上げ事業にとって重要な宇宙船開発という面では前進を果たした。
スペースXの最大顧客である米航空宇宙局(NASA)のネルソン長官もX(旧ツイッター)で今回の結果を「成功を収めた飛行試験」と評価し、同社の努力をねぎらった。
スターシップとスーパーヘビーは、同社のテキサス州の基地から打ち上げられた後、スーパーヘビーから切り離されたスターシップは高度234キロまで達した。