4日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:2017年の大発会は堅調なスタートに
■外資系証券の注文動向:差し引き30万株の買い越し
■前場の注目材料:清水建、シンガポールでハイグレードビル施工、ソフトを刷新
■2017年の大発会は堅調なスタートに
2017年の大発会は堅調なスタートになりそうだ。
3日の米国市場はトランプ政権への期待からNYダウは119ドル高となった。
この流れを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比230円高の19320円だった。
円相場は1ドル117円70銭辺りと、昨年末の水準からは円安に振れて推移している。
昨年の大納会では12月9日以来の19000円を下回る場面もみられたが、その後は19000円を挟んでの推移となり、終値は19114.37円だった。
年末に向けて調整が強まり、センチメントが悪化した感はある。
ただ、節目の19000円はキープしたほか、年間では5年連続で上昇となった。
5年連続はバブル崩壊後では最長であり、今年への期待が映る格好である。
トランプ物色が再燃する格好から、インフラ関連や金融株に関心が集まるとみられる。
また、米国では4日に米FOMC議事録、6日には12月の米雇用統計が発表される。
2017年の利上げペースへの思惑等にもつながるため、予想されるペースより早いピッチでの利上げへの見方が強まるようだと、ドル高・円安傾向を強める一因になるため、これが株式市場の変動要因になりそうだ。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■外資系証券の注文動向:差し引き30万株の買い越し
朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り760万株、買い790万株、差し引き30万株の買い越しとの観測。
なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
12月26日(月):120万株の売り越し
12月27日(火):10万株の売り越し
12月28日(水):280万株の売り越し
12月29日(木):60万株の買い越し
12月30日(金):100万株の売り越し
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(19881.76、+119.16)
・ナスダックは上昇(5429.08、+45.97)
・シカゴ日経225先物(19320、+230)
・日銀のETF買入れによる需給下支え
・トランプ政権の「大成長路線」での恩恵期待
・中国、物価上昇や不動産バブル
・オリックス (T:8591)業界初の法人向けカーシェア入会サイト開設
・清水建 (T:1803)シンガポールでハイグレードビル施工、施工ソフトを刷新
☆前場のイベントスケジュール
・08:40 東京証券取引所大発会
<SK>