AI予測が捉えた「日本株の鉱脈」、今が狙い目の地銀・海運株全リスト
ミネラル・リソーシズ・リミテッドは、2026年度通期の売上高が65億豪ドルと過去最高を記録し、調整後EBITDAも26億豪ドルに達したと発表した。マイニングサービス部門の好調、リチウム価格の回復、オンスロー鉄鉱石プロジェクトの生産拡大がこれを後押しした。調整後の純利益(NPAT)は2025年度の赤字から8億2,200万豪ドルへと転換し、純有利子負債は11億豪ドル減少して43億豪ドルとなった。株価は取引開始直後にほぼ横ばいで推移し、直近では66.49ドルと前日終値66.89ドルから0.6%下落している。
主なポイント
- 売上高は前年比44%増の65億豪ドルと過去最高を更新した。
- 調整後EBITDAは183%増の26億豪ドルとなり、営業レバレッジの大幅な改善を示した。
- マイニングサービス部門は3億4,100万トンという過去最高の取扱量を達成し、EBITDAは9億7,600万豪ドルを記録した。
- オンスロー鉄鉱石は定格生産能力をフル稼働し、年度末時点で年間3,800万トンの生産ペースに達した。
- 取締役会は1株当たり0.83豪ドルの完全フランキング配当(最終配当)を決議した。これは調整後利益の20%に相当する配当性向である。
- 純有利子負債は43億豪ドルに減少し、流動性は倍増以上となる24億豪ドルを確保した。
業績の概要
ミネラル・リソーシズは、2026年度が全主要部門にわたって過去最高の成果を収めた年となったと説明した。マイニングサービス部門が引き続き主要な収益源となる一方、鉄鉱石部門およびリチウム部門も業績回復に貢献した。
今回の結果は、最終損益が赤字となった2025年度から大きく転換したことを示している。2026年度の調整後NAPTは8億2,200万豪ドルに達し、取扱量の増加、リチウム価格の上昇、オンスロー鉄鉱石の操業改善が寄与した。
同社はまた、長期契約基盤についても強調した。マイニングサービスの受注残の約70%は15年超の長期契約で構成されており、商品価格サイクルへのエクスポージャーを抑制する効果がある。経営陣は、この構造により他の多くの資源会社と比べて安定した収益を確保できると述べた。
財務ハイライト
- 売上高:65億豪ドル、前年比44%増。
- 調整後EBITDA:26億豪ドル、前年比183%増。
- 調整後NPAT:8億2,200万豪ドル(2025年度は赤字)。
- 営業キャッシュフロー:オンスロー関連の特定項目を除き26億豪ドル。
- 現金転換率:調整後EBITDAの102%。
- フリーキャッシュフロー:設備投資および信託分配後で8億4,900万豪ドル。
- 純有利子負債:43億豪ドル、前年比11億豪ドル減。
- 純有利子負債対調整後EBITDA倍率:1.7倍(前年の5.9倍から低下)。
- 流動性:24億豪ドル(現金16億豪ドルおよび未使用の8億豪ドルのクレジットファシリティを含む)。
- 配当:1株当たり0.83豪ドル、完全フランキング。
業績対市場予想
今回の決算発表にあたり、市場コンセンサス予想は提供されていないため、EPSおよび売上高のサプライズを直接算出することはできない。それでも、前年比の改善幅の大きさは、前年度を大幅に上回る結果であり、市場センチメントを支える内容であったことを示唆している。
最も重要な比較対象は四半期予想ではなく、2025年度との比較である。売上高は44%増、EBITDAは183%増となり、同社は赤字から黒字へと転換した。これは通常の業績超過とは比較にならない大幅な変化であり、広範な業務回復を示すものである。
結果の質も際立っていた。キャッシュフローは堅調で、レバレッジは大幅に低下し、配当も再開された。資本集約型セクターにおいては、単一期間の業績サプライズよりも、これらの要素が投資家にとってより重要な意味を持つことが多い。
市場の反応
ミネラル・リソーシズの株価は、前日終値66.89ドルに対して0.6%安の66.49ドルとなった。株価は52週安値の34.12ドルを大きく上回っているものの、52週高値の74.94ドルからは依然として約11%下回っている。
小幅な下落は、決算発表後に投資家が慎重な姿勢をとったことを示唆している。過去最高の業績と配当再開はポジティブな材料である一方、市場は高水準の設備投資、商品価格への感応度、およびPOSCOとの取引後のリチウム部門における帰属持分の低下も考慮に入れているとみられる。
値動きが小幅にとどまったことは、明確な失望感というよりも、まちまちな反応を示している。出来高データがないため、提供された情報からは異常な取引活動の兆候は確認できない。
見通しとガイダンス
ミネラル・リソーシズは、ブラウンフィールド(既存設備の拡張)への継続的な投資とバランスシートの改善を軸に、2027年度も積極的な事業展開を予定していると説明した。
主なガイダンスおよび計画は以下の通りである。
- マイニングサービスの取扱量:3億7,000万〜3億9,000万トン(2026年度の3億4,100万トンから増加)。
- オンスロー鉄鉱石は引き続き定格生産能力を上回る水準での操業を見込む。
- オンスローのFOBコストは1トン当たり54〜58豪ドルと、2026年度の52豪ドルを上回る見通し。
- ウォジナの販売量:SC6スポジュメン精鉱換算で3億6,000万〜3億9,000万トン。
- ウォジナのFOBコスト:1トン当たり640〜710豪ドルと、前年度を下回る見通し。
- マウント・マリオンは、フロートプラントおよび坑内掘り設備の建設中につき、移行期の年となる予定。
- ボールドヒルは12月四半期にSC6換算で14万トンの生産量達成を目指す。
- 2027年度の設備投資総額は14億2,500万豪ドル、ネット・ファイナンシング・ベースでは12億7,000万豪ドル。
- 維持設備投資:8億1,500万豪ドル。
- POSCOとの取引は2027年度上半期に完了する見込みで、主に債務削減に充当される7億6,500万米ドルの総収入を生み出す予定。
経営陣は、既存資産の近隣に位置するリスクの低い高リターンのブラウンフィールドプロジェクトに引き続き注力する方針を示した。また、次の主要な成長分野として位置付ける国際的な銅関連の機会についても検討を進めていると述べた。
経営幹部のコメント
創業者兼マネージング・ディレクターのクリス・エリソン氏は、2006年の上場以来、同社が大きく成長してきたと述べた。「2006年に上場した当時、我々は1億豪ドル規模の破砕工事請負業者だった」と語り、「それから20年、その1億豪ドルのビジネスが65億豪ドルという過去最高の売上高と、26億豪ドルという過去最高の調整後EBITDAを達成した」と強調した。
エリソン氏はまた、マイニングサービス部門を同社の中核的な強みとして位置付けた。「マイニングサービスはミネラル・リソーシズの心臓部だ」と述べ、オンスロー鉄鉱石が投資決定から3年でフル生産体制に移行できたことを示したと付け加えた。
最高財務責任者(CFO)のマーク・ウィルソン氏はバランスシートの改善を強調した。「当社は収益を安定的かつ大規模にキャッシュへと転換している」と述べ、純有利子負債が大幅に減少し、レバレッジ倍率が1.7倍まで低下したことを指摘した。
最高執行責任者(COO)のダレン・キリーン氏は、ミネラル・リソーシズが希少なスキルの組み合わせを持つと述べた。「我々はプロジェクトを計画するだけでなく、建設し、操業し、そして改善し続ける」と語った。
リスクと課題
- 高水準の設備投資:2027年度の設備投資は依然として大規模であり、近期のフリーキャッシュフローを圧迫する可能性がある。
- 商品価格へのエクスポージャー:鉄鉱石およびリチウムの価格は大きく変動する可能性があり、収益やプロジェクト経済性に影響を与えうる。
- オンスローのコスト上昇:FOBコストのガイダンスが引き上げられており、コストが予想以上に上昇した場合、利益率を圧迫する可能性がある。
- 実行リスク:ブラウンフィールド拡張、坑内掘り開発、自律化プロジェクトを予定通りに完遂する必要がある。
- 取引完了のタイミング:POSCOとの取引は2027年度後半まで完全には反映されないため、一部のバランスシート改善効果が遅れる可能性がある。
質疑応答
アナリストは、マイニングサービスの成長、資本配分、リチウム部門の所有構造の変化、およびオンスロー鉄鉱石の見通しに焦点を当てた。
主な質問は、マイニングサービスの受注残が鉄鉱石およびリチウム以外でも拡大できるかどうかに集中した。経営陣は、銅が優先分野であり、設計・建設・操業のノウハウを活かせる、着工準備が整いつつあるプロジェクトを探していると述べた。
アナリストはまた、配当方針とバランスシート戦略についても質問した。経営陣は、配当は債務削減を優先し、株主還元を二番目に位置付ける慎重な枠組みを反映したものであると説明した。取締役会は、レバレッジ、流動性、および将来の機会に基づいて配当水準を継続的に評価すると述べた。
もう一つの焦点は、オンスローにおける自律走行ホールロードプロジェクトであった。経営陣は、複数のトラックがすでに監視役のドライバーとともに稼働しており、近くソフトウェアのアップグレードが予定されていると述べた。目標はホールロードから人員を排除し、負傷リスクを低減することである。
ウォジナおよびマウント・マリオンに関する質問は、POSCO取引後の拡張タイミングと所有構造の変化に集中した。経営陣は、リチウム資産は引き続き重要であり、帰属持分が変化する中でもブラウンフィールド成長は継続すると述べた。
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