[ニューヨーク 18日 ロイター] - 米国時間の原油先物は、中国の経済成長を巡る懸念が重しとなり、やや下落した。ただ米中通商合意への期待で下げは限定された。
北海ブレント先物 (LCOc1)の清算値は0.49ドル安の1バレル=59.42ドル、米WTI原油先物 (CLc1)は0.15ドル安の53.78ドル。週初からは北海ブレントが1.8%、WTI原油が1.7%、それぞれ下落した。
中国国家統計局が18日発表した第3・四半期の国内総生産(GDP)は前年比6.0%増と、伸び率は市場予想を下回り、1992年の四半期統計開始以来、最低だった。米中貿易戦争の影響による製造業の生産低迷が響いた。
ただ米中貿易戦争を巡っては、ムニューシン米財務長官が16日、米中当局者は前週に得られた通商問題を巡る部分合意の最終化に向け取り組みを続けていると表明。リッターブッシュ・アンド・アソシエーツのジム・リッターブッシュ氏は「市場では米中通商協議を巡る新たなニュースが注目されており、通商問題に起因する世界的な景気減速を巡る懸念はそれほど重要視されていない」と述べた