[北京 23日 ロイター] - 中国は対外貿易の安定化に向けた取り組みの一環として、農産品や消費財などを含む一部物品の輸入を拡大させる。国営テレビの中国中央テレビ(CCTV)が23日、国務院(内閣に相当)の話として報じた。
CCTVによると、国務院は税還付のほか、貿易金融や貿易保険に関する政策を改善し、資本勘定取引を巡る規制を緩和する方針も表明した。
このほか、貿易、および外国投資を支援する措置を導入するとし、一部外国企業が自己資本を利用して国内で株式に投資することを許可するほか、一部銀行に不良債権の国境を越えた取引を試験的に許可することも明らかにした。
中国人民元相場を基本的に安定的に保ち、理にかなった水準の外貨準備を維持する方針も示した。
米国との貿易戦争が重しとなり中国経済は減速。ロイターが実施した調査では、政府が景気刺激策を導入する中でも、経済成長率は今年は約30年ぶりの低水準となる6.2%、来年は5.9%に減速するとの見方が示されている。