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米共和党議員が弾劾調査を妨害、国防総省高官の証言遅延

発行済 2019-10-24 11:37
更新済 2019-10-24 11:41
米共和党議員が弾劾調査を妨害、国防総省高官の証言遅延

[ワシントン 23日 ロイター] - トランプ米大統領に対する弾劾調査を進める下院では23日、国防総省の高官による非公開の証言が行われる議場に参加を許可されていない共和党議員20人以上が押し入って抗議し、証言が約4時間遅延されるなど、大混乱の様相を呈した。

議員や議会筋によると、共和党議員らは、下院民主党は非公開で弾劾調査を進めていると大声で抗議。ただ、弾劾調査を進めている下院の3つの委員会の共和党委員はこれまでの公聴会などに出席している。

下院情報特別委員会のシフ委員長は記者団に、ホワイトハウスが証言に応じないよう指示したにもかかわらず、これまでの証人は証言台に立ってきたと指摘。「大統領は自身を信奉する議員らに対し、証言を阻止するために他の手段を講じるよう迫った。でも成功はしないだろう」と述べた。

トランプ氏は21日、記者団に対し、民主党は「悪意があり団結している」とし、「共和党議員は一段と強硬に(弾劾に)抵抗すべきだ」と述べていた。

情報特別委の当局者によると、共和党議員の妨害による約4時間の中断後、ローラ・クーパー国防次官補代理(ロシア・ウクライナ・ユーラシア担当)は証言に臨んだ。ウクライナに対する3億9100万ドルの軍事支援を保留にするというトランプ氏の今年の決定について質問を受けるとみられていた。

調査関係者によると、クーパー氏は証言に応じる意向を当初から示していたが、国防総省が反対したため、23日に情報特別委が召喚状を出したという。

ウクライナ疑惑では、トランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領との7月25日の電話会談で、米大統領選の再選を視野に、民主党の有力候補であるバイデン前副大統領とその息子の調査を求めて、ゼレンスキー氏に圧力をかけたかどうかが焦点になっている。

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