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イスラエル大統領、野党連合トップに組閣指示 政権交代になお壁

発行済 2019-10-24 12:16
更新済 2019-10-24 12:21
イスラエル大統領、野党連合トップに組閣指示 政権交代になお壁

[エルサレム 23日 ロイター] - イスラエルのリブリン大統領は23日、中道連合「青と白」を率いるガンツ元軍参謀総長に組閣を指示した。ただ、ネタニヤフ首相の長期政権に代わる新政権を樹立するのは容易ではないとみられる。

ネタニヤフ氏(70)以外の人物が組閣を任されたのは2008年以降では初めて。ガンツ氏(60)は28日以内に組閣を終わらせる必要があり、失敗した場合は1年間で3度目の総選挙が行われる可能性がある。

ガンツ氏は「全ての人は政治の混乱を完全に終わらせるようわれわれに期待している」と述べ、組閣の指示に応じる意向を表明。

リブリン大統領はやり直し総選挙後、先ずは右派「リクード」党首のネタニヤフ首相に組閣を命じたが、同氏は21日、連立政権樹立に向けた取り組みを断念すると表明。

ガンツ氏はこれまでのところ、ネタニヤフ氏が汚職疑惑で起訴される可能性が高いことから、「リクード」と「青と白」による大連立に向けたネタニヤフ氏の提案を拒否してきた。

ガンツ氏の支持勢力は54議席と、過半数に7議席足りない。今年4月と9月の総選挙では、ガンツ、ネタニヤフ両氏の支持勢力がいずれも過半数を確保できなかった。

ガンツ氏は演説で「国民的和解」に言及しながらも、「私はリベラルな挙国一致政府を樹立すると約束した。そうするつもりだ」と述べ、「超正統派」と呼ばれる宗教右派を排除する可能性を示唆した。

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