[ソウル 4日 ロイター] - 北朝鮮の国営メディアは4日、米国が軍事行動に出た場合、北朝鮮も「即座に同様の対応」に出るという声明を伝えた。同国は非核化を巡る対米交渉の期限を年末に設定しており、緊張が高まっている。
これに先立ち、朝鮮労働党が今月下旬に中央委員会総会を開催すると報道。「国内外の情勢の変化」を踏まえ「重大問題」について討議し、決定を下すとした。
また朝鮮中央通信社(KCNA)によると、金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長が再び白馬に乗り、同国の聖地とされる白頭山を訪れた。白頭山を訪れるのは過去2カ月で2度目。今回は「革命の精神」を人民に植えつけるため、軍幹部を伴って訪問したという。
トランプ米大統領は3日、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議出席のため訪問中のロンドンで、北朝鮮に対し「必要があれば」軍事力を行使するとし、その一方でなお対話も求めていると述べた。
朝鮮人民軍の朴正天総参謀長はKCNAが伝えた声明で、トランプ氏の発言に不快感を示し、「米国がわが国に軍事力を行使すれば、われわれも直ちに同様の行動を取る」とし、「米国にとって悲惨なことになる」と警告した。
北朝鮮が先週実施した飛翔体発射を巡り、この日は国連安全保障理事会が非公開会合を開き、英仏独とポーランドおよびベルギーが声明で北朝鮮の「挑発的な行動」を非難。「北朝鮮は5月以降、弾道ミサイルを13回発射しており、核開発計画を継続している」とし、北朝鮮に対し米国との有意義な非核化協議を実施するよう求めた。
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