[東京 5日 ロイター] - 梶山弘志経済産業相は5日、省内で記者団に対し、輸出管理にかかる韓国との経済対話を16日午前10時から東京で開催することで合意したと述べた。機微技術管理を巡る情勢・課題、日韓両国の輸出管理制度やその運用などで意見交換を行う。
日韓両国は、4日にウイーンで準備会合を開いていた。
梶山経産相は「韓国側の輸出管理制度の運用が不十分である点を扱うことを想定している。こうした議論を通じて、韓国との間で大量破壊兵器の不拡散に向けた協力が進むことを期待している」と述べた。
日本が行っている半導体材料3品目の輸出管理強化の見直しについては、韓国側の体制の見直しが行われれば「そういう可能性もある」と、従来からの考えを繰り返した。
政府は、23日からの安倍晋三首相の訪中時に日韓首脳会談を行う方向で調整を行っている。首脳会談までに改善したいかとの質問に対しては「いつまでにという期限はない。1回、1回の話し合いで前向きな議論ができればと思っている」と述べるににとどめた。
(清水律子 編集:内田慎一)