[メキシコ市 17日 ロイター] - メキシコのエレラ財務公債相は17日、ツイッターで、16日に政府が承認した1日当たり最低賃金の20%引き上げについて、インフレ助長や雇用への打撃を伴わずに労働者の購買力を高める戦略の一環と説明した。
2年連続の大幅引き上げとなり、中央銀行がコアインフレ率を抑制しにくくなるとの専門家の見方もある。
最低賃金は、2020年に123.22ペソ(6.36ドル)へ引き上げられる。米国との国境に近い北部地域では5%の引き上げにとどまり、185.56ペソとなる。同国で最低賃金の水準近辺の給与を得ている労働者は約1100万人。
エレラ財務相は「これは過去44年で最大の引き上げ幅であり、歴史的な引き上げだ」などとツイートしたが、この投稿は後に削除された。