[メルボルン 18日 ロイター] - 英豪系資源大手BHPグループ (AX:BHP) (L:BHPB)が収益性の向上と事業リスクの低減を狙い、2000年代半ばに停止していた商品取引の再開に向けて準備を進めていることが、事情に詳しい2人の関係者の話で明らかになった。
同社の銅、エネルギー、鉄鉱石の各部門を対象に取引が可能になる見通しだという。関係者の1人は「小さな前進」に過ぎないと語った。
英国の同業アングロ・アメリカン (L:AAL)は数年前に外部企業の鉱物も含めて濃縮物(コンセントレート)の取引を開始し、業界筋によると多少の成功を収めているという。
別の関係者によると、BHPはロンドン金属取引所(LME)で取引を行うために金属取引を行う英コンコード・リソーシズ出身のYuna Chang氏を採用した。
関係筋によると、BHPは自己勘定取引の部門を立ち上げる予定はない。新たに手掛ける商品取引の一環として顧客に資金を融通するかどうかは不明。
BHPの広報担当者は、同社は顧客に対する価値の創造に引き続き力を傾けており、「顧客の要求に対応し、自社の目標を達成するためのビジネス上の選択肢を常に検討する」構えだと述べた。
同社が保有する現物の銅はチリのスペンス銅山の生産拡大に伴い増える予定で、現物の銅の活用を継続する考えだと述べた。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20191218T063932+0000