[香港 18日 ロイター] - 香港政府観光局は18日、毎年大晦日に行われる恒例の花火大会について、今年は中止すると明らかにした。大晦日の花火大会が中止されるのは10年ぶりという。香港では逃亡犯条例改正案への反発を発端とする民主化デモが6カ月超にわたって続き、治安上の懸念が高まっている。
ビクトリア湾で行われる花火大会は大勢の市民や観光客が見物に訪れる人気イベントで、そのカウントダウンの模様は世界で放映される。
香港では民主化デモの影響で文化イベントやスポーツの試合のキャンセルが相次いでおり、観光業や小売り業は大きな打撃を受けている。
観光局は電子メールで配布した文書で「当局が運営するイベントでは、安全確保を非常に重視している」とした上で「香港における現在の状況を考慮し、新たな形式を採用することを決定した」と説明した。
観光局の関係者によると、今年は花火の代わりに、マルチメディアを駆使した光のショーが開催されるという。