[ロンドン 18日 ロイター] - 英国のブレア元首相は18日、今月の総選挙で大敗した野党・労働党について、党内の穏健派が「準革命的な社会主義」を掲げたコービン党首から主導権を取り戻すべきだと訴えた。
ブレア氏は、労働党党首時代に3回の総選挙に勝利。1997年から2007年にかけて首相を務めた。
コービン党首は辞意を表明しているが、同党ではコービン氏に忠誠を誓う強硬左派と穏健派の間で主導権争いが行われている。
ブレア氏は「労働党は強硬左派に乗っ取られ、信頼できる政府には全くなり得ない、カルト的な見掛け倒しの抗議運動に堕した」と批判。党の現状を踏まえれば、保守党が今後10年間、政権を維持する可能性があり、労働党が方向性を変えなければ、二度と政権を担えない恐れがあると訴えた。
ブレア氏は、コービン党首が「強硬左派的な経済政策に、西側の外交政策に対する深い敵意を混ぜ合わせた準革命的な社会主義」を掲げて労働党を敗北に追い込んだと批判。こうした政策では、伝統的な労働党の支持者にはアピールできないと主張した。