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米下院、弾劾決議案を審議 議長「トランプ氏は現在進行形の脅威」

発行済 2019-12-19 06:40
© Reuters. 米下院、弾劾決議案の審議開始 議長「トランプ氏は現在進行形の脅威」

[ワシントン 18日 ロイター] - 米民主党のペロシ下院議長は18日、下院本会議でトランプ大統領のウクライナ疑惑を巡る弾劾訴追決議案の審議開始にあたり、トランプ氏は米国の民主主義に対する現在進行形の脅威と非難した。

民主党が過半数を握る下院はこの日の本会議で、トランプ氏が政敵のバイデン前副大統領に関する調査を行うようウクライナに圧力をかけた疑惑に関連し、弾劾訴追決議案の審議を開始。決議案には「権力乱用」と「議会妨害」の2件の弾劾条項が盛り込まれている。

審議は6時間かけて行われ、夕方の早い時間に2件の弾劾条項について個別に採決が実施される見通し。民主党議員は賛成、共和党議員は反対と、投票は党派に沿ったものになると予想されている。

ペロシ議長は「きょう、われわれは国民のために民主主義を守るためにここに集まっている」とし、「今行動を起こさなければ、われわれは責務を放棄したことになる。大統領の無謀な行動により弾劾が必要になったことは悲劇的だ」と述べた。

弾劾訴追決議案が可決されれば、トランプ氏は弾劾訴追を受けた史上3人目の大統領となる。下院本会議で審議が進行する中、トランプ大統領は、弾劾手続きは「米国に対する攻撃だ」とツイッターに投稿した。

ペンス副大統領は、トランプ政権下における好況を強調し、下院のトランプ大統領弾劾訴追に向けた動きを「不名誉」と批判。2020年選挙で「トランプ氏を打倒できないと分かっていることから、弾劾しようとしている」と述べた。

上院司法委員会のグラム委員長(共和党)は、上院でのトランプ大統領弾劾裁判は証人を召喚することなく、早期決着を目指したいとの考えを示した。

グラム委員長は、弾劾裁判ではトランプ大統領及び民主党重鎮のシューマー上院院内総務双方が要請する証人を召喚する考えは支持しないとし、「できる限り早期に終わらせることが目的」と述べた。

また、ポンペオ国務長官は、弾劾裁判で「適切かつ法で義務付けられるのであれば、進んで証言する」と述べた。

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