[北京 19日 ロイター] - 中国は19日、核開発計画を巡り米国と北朝鮮の緊張が高まる中、早期に対話を再開するよう両国に促した。自制と妥協も改めて求めた。
中国外務省によると、羅照輝外務次官と米国のビーガン北朝鮮担当特別代表はこの日北京で会談した。両氏は朝鮮半島の非核化を巡り意見交換を行い、対話を継続していく方針で一致した。
両氏が20日も会談するかは不明。
北朝鮮は兵器の実験や挑発的な発言を繰り返しおり、同国が米朝協議から撤退して大規模な兵器実験を行うのではないか、また米朝が対立路線に戻るのではないかとの懸念が浮上している。
ビーガン氏との会談とは別に、羅照輝外務次官はこの日記者団に対し、北朝鮮を巡って一定の緊張が高まっているが、全体としては対話路線を逸脱していないと語った。
「われわれは関係各国が自制し、歩み寄り、前向きな相互作用につながる対話を行い、解決策を見出すため迅速に着地点を見つけるよう期待している」と述べた。
また、中国とロシアが16日に北朝鮮に対する制裁の一部を解除する決議案を国連安全保障理事会に提出したことについて、「現時点で北朝鮮の非核化を巡り膠着打開と平和・安定化に向けた最良の策」と強調し、政治的な解決はなお可能との認識を示した。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20191219T175537+0000