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メキシコとボリビアの関係悪化、外交官監視や大統領承認巡り批判応酬

発行済 2019-12-24 13:23
更新済 2019-12-24 13:29
メキシコとボリビアの関係悪化、外交官監視や大統領承認巡り批判応酬

[メキシコ市/サンティアゴ 23日 ロイター] - 中南米でメキシコとボリビアの関係が悪化している。メキシコは23日、ボリビアが同国に駐在するメキシコ外交官らをどう喝したと非難。ボリビアは、メキシコが中南米地域のサミットを「ハイジャック」し、ボリビア暫定大統領の承認を妨害したと主張した。

メキシコ外務省は23日、米州機構(OAS)宛ての書簡で、同国の駐ボリビア大使公邸や大使館が、約150人の情報局員などに「過剰な」監視をされている事態に「深い懸念」を表明。

書簡は、ボリビアがメキシコ外交官を「どう喝」しており、23日には大使の公用車を「引き止め調査」しようとしたとしている。

ボリビアは、左派のモラレス前大統領が11月に辞任した後、保守派の上院議員だったアニェス氏が暫定大統領を務め右傾化している。

メキシコのロペスオブラドール大統領は左派で、辞任したモラレス氏の亡命を受け入れた。モラレス氏は現在はアルゼンチンに亡命しており、同じく左派のフェルナンデス大統領はモラレス氏を政治難民として認める方針を示唆している。

ボリビア外務省は23日、ラテンアメリカ・カリブ諸国共同体(CELAC)の来年の議長国であるメキシコが、今年の議長国であるボリビアをさしおいて、来年1月8日の会議開催を設定したことを理由に、CELACからの脱退を検討していると表明。

さらに、メキシコが「非友好的行動」をとり、アニェス暫定大統領の承認に難色を示したと批判した。

ボリビアのロンガリク外相は会見で、1月8日にメキシコで開催される会議には出席しない意向を示し「将来、CELACにとどまり続けるかどうかは、そのうちわかる」と述べた。

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