💎 今日の市場でもっとも健全な企業を見てみましょう完了

豪就業者数、12月は予想以上の伸び 失業率も改善し利下げ観測後退

発行済 2020-01-23 12:46
© Reuters. 豪就業者数、12月は予想以上の伸び 失業率も改善し利下げ観測後退

[シドニー 23日 ロイター] - オーストラリア連邦統計局が発表した昨年12月の雇用統計は、就業者数が2カ月連続で予想を上回る伸びを記録し、失業率は9カ月ぶりの水準に改善した。好調な内容を受け、オーストラリア準備銀行(中銀)が短期的に利下げを見送る可能性が高まった。

中銀が次回2月4日の会合で利下げを実施するとの観測が後退し、豪ドルは0.47%上昇し、0.6874米ドルを付けた。

12月の就業者数は前月比2万8900人増と、予想の1万5000人増を上回った。11月は3万8400人増だった。

失業率は5.1%に小幅に改善し、昨年3月以来の低水準を記録した。予想は5.2%だった。

ただ、就業者数の増加分はすべてパートタイムで、フルタイム就業者数は300人減少した。

コモンウェルス銀行(CBA)やオーストラリア・アンド・ニュージーランド(ANZ)銀行、シティなど複数の銀行のアナリストは2月には利下げが行われないとの見方を示した。ただ、ある時点での利下げを依然として予想している。

CBAのシニアエコノミスト、ギャレス・エアード氏は12月の雇用統計について「底堅い」とし、「労働市場は引き続き経済活動のデータとは逆の内容になっている」との見方を示した。そのうえで「利下げが打ち止めかどうか判断するのは時期尚早だが、われわれは2月利下げの予想を排除し、4月に後ずれさせた」と語った。

金融市場<0#YIB:>が織り込む2月の25ベーシスポイント(bp)利下げの確率は、雇用統計公表前の50%から20%に低下した。5月までに政策金利が0.5%に引き下げられる確率は統計公表前の約100%から78%に低下したが、なお高い確率が織り込まれている。

© Reuters. 豪就業者数、12月は予想以上の伸び 失業率も改善し利下げ観測後退

キャピタル・エコノミクスのシニアエコノミスト、マーセル・ティーリアント氏は「現在の賃金の伸び率は中銀の物価目標達成に不十分な水準なため、2月に利下げを決める可能性はまだある」と指摘。「ただ、労働市場の供給余力は解消されつつあるため、差し迫った利下げの必要性は後退している」とした。

失業率の改善は、国内で広がる森林火災への対応で批判を浴びているモリソン政権にとっては安心材料になるとみられる。

*内容を追加しました。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます