[マイアミ 23日 ロイター] - エスパー米国防長官は23日、世界的な米軍部隊の配置見直しに年内に着手する可能性があることを示唆した。中国やロシアに絡む課題により多くのリソースを振り向ける取り組みの一環となる。
エスパー長官は記者団に対し、「国防全体の見直し」の完了時期を特定したくはないと述べたうえで、来年度(2020年10月─21年9月)初めまでにより良い状況にいるようにしたいとし、「比較的速やかに動きたい」と語った。
エスパー氏はこの日、中南米での米軍の活動について見直しを開始するに当たり、マイアミを訪問した。
専門家の間では、過去20年間に米国がイラクやアフガニスタン、シリアなどでの対テロ作戦に注力している間に中国が軍事力を強化したことを踏まえれば、米軍の配備見直しは遅きに失した感があるとの指摘がでている。
ただ、イランなどとの緊張が高まる中、大統領選の年でもある今年、どこまで大規模な変更が行われるかは不透明だ。