[ワシントン 28日 ロイター] - 米上院の弾劾裁判で、トランプ大統領の弁護団は28日、最終日となる3日目の冒頭陳述を行い、トランプ氏の無罪を訴えた上で、ウクライナ疑惑に関するボルトン前大統領補佐官の暴露は訴訟において「認められない」と主張した。
米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は26日、ボルトン氏が出版を予定する著書の原稿で、トランプ大統領が当時大統領補佐官だったボルトン氏に対し、ウクライナがバイデン前副大統領と息子の調査に協力するまで同国への軍事支援を凍結したい考えを伝えていたと報じた。
トランプ大統領の個人弁護士ジェイ・セクロー氏は、ボルトン氏の原稿について言及し、「出所不明の主張で大統領を弾劾することはできない」と主張。ボルトン氏が真実を語っているとしても、それが弾劾につながるわけではないとした。
一方、民主党のシューマー上院院内総務は、ボルトン氏の証人招致を改めて訴えた。
上院は31日または2月1日に証人招致に関する採決を行う。米与党共和党のミット・ロムニー上院議員は27日、弾劾裁判にボルトン氏を新たな証人として招致することを巡り、共和党議員少なくとも4人が支持に回る可能性が高まっていると述べた。