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パレスチナ議長、米国の中東和平案を「世紀の侮辱」と激しく非難

発行済 2020-01-29 08:35
更新済 2020-01-29 08:43
パレスチナ議長、米国の中東和平案を「世紀の侮辱」と激しく非難

[ラマラ/ガザ 28日 ロイター] - パレスチナ自治政府のアッバス議長は28日、トランプ米大統領が提示した中東和平案について「世紀の侮辱」だと激しく非難した。

ガザとヨルダン川西岸では数千人のパレスチナ人が米国に抗議の声を上げ、イスラム原理主義組織ハマスはトランプ氏の「攻撃的な」提案と断固対決すると表明するとともに、トランプ氏はエルサレムに関して「馬鹿げた内容」を口にしていると主張した。

トランプ氏は今回の提案で、パレスチナとイスラエルの「二国家共存」を条件付きながら認定。さらにパレスチナ国家の首都を「東エルサレム」に置くことを想定したが、それは地域的に東エルサレムのごく一部にとどまる。

パレスチナ側は、イスラム教、キリスト教、ユダヤ教それぞれの聖地を含めた東エルサレム全てを首都とみなす提案以外は拒絶している。

一方トランプ氏は28日ホワイトハウスで、エルサレムは分断されないイスラエルの首都であることに変わりはないと述べた。

これに対してアッバス氏は「私はトランプ氏と(イスラエル首相の)ネタニヤフ氏に言いたい。エルサレム、そしてわれわれのあらゆる権利は売り物でも取引材料でもないと。そしてあなた方の取引、いや陰謀は決して成立しない」と語った。

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