💎 今日の市場でもっとも健全な企業を見てみましょう完了

新型肺炎、中国以外で感染拡大持続ならWHO緊急事態宣言に=専門家

発行済 2020-01-29 10:39
更新済 2020-01-29 10:41
新型肺炎、中国以外で感染拡大持続ならWHO緊急事態宣言に=専門家

[ジュネーブ/ロンドン 28日 ロイター] - 公衆衛生の専門家や外交当局者によると、中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎は、世界保健機関(WHO)が国際的な緊急事態を宣言するための大半の基準を満たしているが、WHOは中国国外で持続的な感染拡大の明確な証拠が確認されるまで宣言を見送っている。

中国がウイルスに関する情報を引き続き共有するよう取り計らう必要性と、ウイルスのリスクについて国際社会に適切な科学的助言を行う必要性のバランスをWHOは取ろうとしているという。

WHOが国際的な緊急事態を宣言したのは、アフリカのコンゴ民主共和国などで流行が続いているエボラ出血熱など、過去10年で5例ある。

緊急事態宣言は航空便のキャンセルや渡航・貿易制限につながる可能性があり、当事国の経済に打撃を及ぼしかねない。

今回の新型コロナウイルスについて、WHOは23日、「国際的な公衆衛生上の緊急事態と判断するには時期尚早」との判断を下し、緊急事態の宣言を見送った。ただ、緊急委員会の意見は半々に分かれた。

WHOの動向を把握しているジュネーブの外交当局者は「中国国外での死者や人から人への感染がなかったため、WHOは国際的な緊急事態宣言に至らなかった」との見方を示した。

WHO報道官は国際的な緊急事態の基準について、他国に影響を及ぼし、国際的な協調対応が必要となる可能性のある「深刻もしくは異例」の状況、という条件が含まれると説明。「中国国外で『猛威』を振るっているわけではない」と述べた。

現時点で感染者の大半や死者の全員は中国国内にとどまっているが、ドイツ、ベトナム、台湾、日本では人から人への感染が確認され、警戒感が強まっている。

米ジョージタウン大学法学部のローレンス・ゴスティン教授は「情報が入ってくるにしたがい、最も恐れている状況が確認されつつあるようだ」と指摘。「WHOは緊急事態を宣言せざるを得なくなるだろう。WHOが対応を主導する必要が出てくる。中国に任せることはできない」と述べた。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます