[ロンドン 30日 ロイター] - 新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大による春節(旧正月)中の中国の旅行需要への影響が明らかになりつつある。旅行調査会社フォワードキーズは30日、中国からの海外旅行予約が今月26日時点で前年同期比6.8%%減だったと明らかにした。新型肺炎の感染が拡大する前の19日時点では7.3%増だった。
中国への旅行予約も7.2%減少。前年の同時期は4.5%増だった。
春節は通常、帰省や旅行による人々の「大移動」時期となり、今年は旅行者数が過去最高に達するとみられていた。
しかしフォワードキーズは、感染拡大がもっと早い時期であれば、打撃はより大きかった可能性があると指摘。同社のオリビエ・ポンティ氏は、多くの旅行者はすでに出発していたとし、「中国への旅行減は他国に波及していない」と述べた。
同時に、状況は日ごとに変化し、世界航空各社による中国便の運航の見直しや運休も相次いでいることから注視する必要があるとした。