[ニューヨーク 6日 ロイター] - 米国時間の原油先物は当初は上昇していたが、その後は失速し、ほぼ横ばいで取引を終了した。石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」が、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた協調減産の拡大について、明確な姿勢を示さなかったことが背景。
清算値は北海ブレント先物 (LCOc1)が0.35ドル安の1バレル=54.93ドル、米WTI原油先物 (CLc1)は0.20ドル高の50.95ドル。両先物とも取引時間中に1ドルを超えて上昇したが、ロシアが協調減産の拡大に合意するか見極めようとする姿勢が広まる中、上げ幅を縮小した。
関係筋によると、新型ウイルスの感染拡大への対応を4日から協議していたOPECプラスの合同専門委員会(JTC)は、減産規模を暫定的に日量60万バレル拡大することを提案。ただ、協調減産の規模拡大ではなく期間延長を提案していたロシアが「協議のための時間を要請した」とし、現在はロシアの承認を待っていることを明らかにした。
プライス・フューチャーズグループ(シカゴ)のアナリスト、フィル・フリン氏は「ロシアがニュースに影を落としている」とし、「短期的な需要の阻害を回避するには減産は必要だ」と述べた。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20200206T213922+0000