[ニューヨーク 19日 ロイター] - 米国時間の原油先物価格は2%を超えて上昇した。中国の新型コロナウイルス拡大による需要減退への懸念が後退。また、米国がベネズエラ産原油の締め出しを強化したことで需給が逼迫している。
清算値は北海ブレント先物 (LCOc1)が1.37ドル(2.4%)高の1バレル=59.12ドル。米WTI先物 (CLc1)は1.24ドル(2.4%)高の53.29ドル。
中国当局によると、新型ウイルスの新たな感染数が2日連続で減少。米株式市場では、中国が景気刺激策を打ち出し、新型ウイルスの影響に対応するとの楽観論が広がり、主要指数が最高値を更新した。
アゲイン・キャピタルのジョン・キルドフ氏は「原油市場が株式市場に追いつこうとして、新型ウイルスのバックミラーに追いやろうとしているようにみえる」と述べた。
ベネズエラを巡っては、米財務省が18日、トランプ政権がマドゥロ政権最大の支援者と見なすロシアの石油大手に対する制裁措置を導入した。