[東京 21日 ロイター] - アジア時間の原油先物は下落。新型コロナウイルスの感染者が発生源の中国以外でも増えていることから、原油需要が減退するとの懸念が強まった。
0155GMT(日本時間午前10時55分)現在、北海ブレント先物 (LCOc1)は0.24ドル(0.4%)安の1バレル=59.07ドル。
米WTI原油先物 (CLc1)は0.25ドル(0.5%)安の53.63ドル。
聯合ニュースによると、韓国で新型コロナウイルスの感染者が新たに52人確認され、累計では156人となった。
中国本土の新たな感染者は20日時点で889人と、19日の394人から増加した。
ジェフリーズのストラテジスト、クリストファー・ウッド氏は「中国本土で人々は仕事を再開しつつあり、一斉に再開する状況からはほど遠いが、勤務再開に伴う感染拡大のリスクがある」と指摘。
「もう一つのリスクは、中国政府が経済成長率の目標よりも感染封じ込めを優先し、中国本土の経済活動が再開するまでに、2003年のSARS(重症急性呼吸器症候群)の時よりも時間がかかる場合のリスクだ」とした。
一方、ロシアのノバク・エネルギー相は20日、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が3月上旬に予定される会合を前倒し開催する理由はないとの見解を示した。