[ニューヨーク 2日 ロイター] - 米国時間の原油先物は急反発し約4%上昇した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響に対応するため主要中央銀行が対策を打ち出すとの期待や、石油輸出国機構(OPEC)が減産規模を拡大するとの観測からこれまでの下落から反転した。
清算値は北海ブレント先物 (LCOc1)が2.23ドル(4.5%)高の1バレル=51.90ドル。一時は2017年7月以来の安値となる48.40ドルまで下落した。
米WTI原油先物 (CLc1)は1.99ドル(4.5%)高の46.75ドル。一時は18年12月以来の安値となる43.32ドルまで下落した。ともに7営業日ぶりに上向いた。
リッターブッシュ・アンド・アソシエーツのプレジデント、ジム・リッターブッシュ氏は「各国中銀が緩和に動くとの観測を背景にリスク選好度が回復した」と述べた。
新型ウイルスの感染拡大で原油需要が損なわれるとの懸念から、一部OPEC加盟国は第2・四半期の追加減産を検討。OPEC加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」は5─6日にウィーンで会合を開き対応を協議するが、フィッチ・ソリューションズのアナリストは「OPECプラスが何も行動を起こさなければ、原油市場では再び売り込まれる可能性がある」と述べた。[nL4N2AV49E][nL4N2AV4AJ] OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20200302T224658+0000