[ドバイ 16日 ロイター] - アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ首長国は16日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、民間部門の支援策を導入したことをツイッターで明らかにした。
これに先立ち、UAEの中央銀行は14日、270億ドル規模の対策を発表している。
UAEでは15日に新たに12人の新型コロナ感染者が報告された。感染者は累計98人。観光・航空といった重要産業に影響が出ている。
アブダビは「株式の需給バランスを維持し、流動性を高める」ため、10億ディルハム(2億7227万ドル)を投じて基金を設立する。
アブダビ株 (ADI)は過去数週間で約25%下落。ドバイ株 (ADI)も約30%値下がりしている。原油安も圧迫要因となっている。
アブダビは30億ディルハムを投じて中小企業の債務を保証し、国内銀行に融資を促す。公共料金の支払いを補助するため50億ディルハムの予算も計上する。
また不動産登記手数料のほか、新興企業や観光・ホスピタリティー産業向けの手数料も免除・減額する。